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第5回 自走できるDX組織へ──内製化と伴走支援の価値
DX化
2026年4月17日
DXは、ツール導入で完了するものではありません。本質は「自社で改善し続けられる組織」になることにあります。
ビルメンテナンス業界は、顧客ごとの仕様変更や現場特性の違いが大きい業界です。固定化されたシステムでは、すぐに現場とズレが生じます。その都度ベンダーへ依頼し、費用と時間をかけて改修する形では、変化のスピードに対応できません。
そこで重要になるのが「内製化」です。
内製化とは、アプリの修正や改善を自社で行える状態をつくることです。
・入力項目を減らす
・集計方法を変更する
・新規現場用アプリを追加する
こうした調整を自社で行えるようになると、改善スピードは飛躍的に高まります。
さらに、基幹システムとの連携設計も自社理解が不可欠です。自社の業務フローを深く理解しているのは、自社の人材です。連携の考え方やデータ設計を理解していなければ、長期的な運用は困難になります。
しかし、最初から完全な内製化を目指すのは現実的ではありません。ここで有効なのが伴走支援です。
伴走支援とは、単なる操作説明ではなく、
・業務フローの整理
・アプリ設計の考え方の共有
・基幹連携の設計支援
・改善サイクルの確立
までを段階的に支援する取り組みです。
このプロセスを経ることで、担当者は「作り方」だけでなく「設計の思想」を理解します。これがDX人材の育成につながります。
DXの最終ゴールは、仕組みが回り続けることです。
ツールに依存するのではなく、自社で進化させられる体制を持つこと。それが持続可能な競争力に繋がります。
5回にわたり、ビルメンテナンス業界におけるDXの考え方を整理してきました。重要なのは、完璧を目指すことではなく、小さく始めて継続することです。
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