オフィスにおける観葉植物について

グリーンレンタル

2024年4月3日

2019年12月初旬、中国で報告されてから、わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症は、様々な場面で従来の行動様式に影響を与えましたが、働く場所としてのオフィスの在り方についても、再考する機会となったと思われます。いわゆるテレワークや在宅勤務、交代勤務の採用は、働き方の多様化を進めたと同時に、オフィスにおける環境見直しにも及びました。感染拡大の予防策として取り組まれた「3密回避」の「密閉」対策として、室内換気の重要性を誰もが認め、窓開け換気の徹底や空気清浄機の設置などが進み、オフィスにおける空気環境への意識は、今までより高まったといえるのではないでしょうか。

B.C.ウォルヴァ-トン著に「エコ・プラント 室内の空気をきれいにする植物」がありますが、この中でNASAの研究員であった筆者は、宇宙実験船内の空気の汚れに対して、エコ・プラントと呼ばれる植物が、健全な屋内環境システムを維持する手段として期待できることを記しています。その中で50種のエコ・プラントが取り上げられていますが、それぞれの植物の特性や栽培方法が解説され、そして、①気化化学物質の除去、②栽培・管理の容易さ、③害虫に対する抵抗力、④蒸散作用率の項目によって評価され、そのうえで総合評価を行っている点は、オフィスにおける観葉植物の設置にあたって、参考になるものと思われます。

ウォルヴァ-トンの研究からもわかる通り、エコ・プラントには空気浄化機能があることは間違いないと考えられますが、それは限られた空間の中の研究の成果であるとも言え、実際のオフィスに同じ効果を求める場合には、かなり多くの量のエコ・プラントが必要となり、空気浄化だけを目的とした植物の設置については、ジャングル状態が可能なオフィス環境以外、現実的ではないかもしれません。むしろ、新型空気清浄機を設置したほうが、貢献するだろうと思われます。しかしながら、時として無機質なオフィスに、グリーンの植物が視界に入るとき、空気浄化機能を有する植物がそこにあることで、働く人々にとって心理的な効果やストレス軽減の寄与など様々な効果が期待できることは、観葉植物が設置されたオフィスで働く人々が感じることでしょう。

ビルメンテナンス業務を展開する当社京葉ビルサービスの社屋に、初めて来社された方々の中には、「グリーンやお花が多くて、素敵なオフィスですね。」とお声をかけていただく方がいます。確かにオフィスに置かれた植物たちは、健やかに育ち、季節ごと花を咲かせ、のびのびと存在感を示しています。私たちにとっては当たり前のオフィスの風景が、初めて来社された方の中には新鮮に映る方もいらっしゃるのでしょう。「どうしてこんなに元気に育つのですか。」と問われると、「太陽の光をいっぱい浴びているのと、いつも気にして水やりをし、植物に向かって声をかけてくれる人がいるからですよ。」と答えています。オフィスに設置された植物には、そんな気持ちで見守る人が必要です。(S.K)

オフィスの環境改善に向けて、観葉植物の設置をお考えの方は、京葉ビルサービスのグリーンレンタル(※定期清掃契約のオプションサービス)について、是非お問い合わせください。(☎047-484-0949)

※参考文献 「エコ・プラント 室内の空気をきれいにする植物」 筆者B.C.ウォルヴァートン 発行所 株式会社主婦の友社