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オフィスにおける観葉植物の施肥と病害虫対策
グリーンレンタル
2025年6月9日

玄関先に置かれている四季咲きのミニバラは気が付くと咲いているが、やはり春と秋に咲く花が目を引く。バラはただ美しいだけではなく、香りも豊かで、品種も多種にわたり、見ているだけではなく、育てる楽しみもある。プレゼントやガーデニング、インテリア、アロマなど、あらゆる場面で私たちの生活を彩る。当社の近辺では、「八千代の京成バラ園」と「佐倉草ぶえの丘バラ園」が有名であり、1年を通じて多くの人が足を運ぶ。八千代市にある「京成バラ園」は、約1600品種1万株以上のバラが咲き誇る国内有数のバラ園で、園内にバラのアーチが38本も設置され、アトラクションもあり関東最大級のバラのテーマパークだ。一方、「佐倉草ぶえの丘バラ園」は国内外のオールドローズ約1250品種2500株を中心に、自然な風景の中に植栽されたバラ園で、ボランティアの方々が中心で育てる“自然に近いかたち”でバラは、バラ本来の生命力を感じることができる。それぞれが定期的にイベントを開催しているので、それに合わせて見てまわるのも楽しいものだ。なぜ、「バラにはとげがあるのか」、誰もが幼いころに抱く疑問のひとつだろう。一つの有力な説が、バラの原種にはつる性のものが多く自立がしにくいため、光を多く獲得するために、他のものに巻き付いて成長し、そのために表皮をとげに変え、ひっかかりながら上に上に伸びていくためというものがある。もう一つには、植食動物からの防御のためという説がある。柔らかい葉や新芽はシカやウサギ、昆虫などにとって魅力的な食物資源となる。とげはこれらの動物が茎や葉にアクセスするのを困難にし、摂食を物理的に妨げる役割を果たすとするものだ。
さて、観葉植物には、光、水、空気、養分という4つの要素が必要となる。このうち、養分(肥料成分)は本来自然の土壌に含まれているものだが、鉢植え植物では土の量が限られているため、時間が経過すると養分が減り、枯渇してしまう。特にオフィスでは、水やりが定期的でも、肥料が切れているケースが多い。その結果、葉の色が薄くなったり、新芽が出ない、成長が止まるなど、植物の元気がなくなってしまう。生育に大切な養分は、「肥料の3要素」と呼ばれる、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)である。窒素は、葉や茎を作り、新芽の成長を促進させ、葉緑素を作って葉の色を濃くする作用をもち、リン酸は、根の発達と花のつき方に関与し、開花や結実を促進し、カリウムは、根や細胞の繊維を丈夫にし、病気への抵抗力や耐乾性を高めるのに役立つ。これらに微量要素(マグネシウム、鉄、マンガンなど)が加わることで、植物はバランスよく育つ。肥料には、有機肥料と化成肥料があるが、室内栽培では化成肥料が使われる。固形タイプは、水やりをするたびにゆっくり溶け出し長く続く緩効性で、液体タイプはすぐに効果が表れる即効性だが、効きめは長く続かない。成長に旺盛なときには追肥として与えるのに適する。
室内環境にある観葉植物は、病害虫の被害を受けるのは少ないとは言え、環境や手入れの仕方によっては、被害を受けることがある。被害を最低限に抑えるには、早期発見、早期対策が必要だ。日常的にできる予報対策として、①植物への観察を習慣にする。少なくとも週1回は、葉の色や裏側のチェックする。②清潔な環境を保つ。落ち葉や枯れ葉を放置しない。③風通しを確保する。植物同士の間隔をあけ、空気が循環するように配置する。④病害虫に被害を受けた植物は隔離する。万が一、病虫害の被害を受けた場合には、初期段階でその病虫害を特定し、正しい薬剤を使うことが必要になる。
オフィス内に設置する観葉植物については、植物に対する基本的な情報と適切な栽培管理が求められます。レンタルグリーンの採用には、適切な栽培管理の経験と実績のある業者選びが大切です。オフィス環境改善に向けて、観葉植物の設置をお考えの方は、京葉ビルサービスのグリーンレンタル(※定期清掃契約のオプションサービス)について、是非お問合せください。(☏047-484-0949)
参考 ①京成バラ園 https://www.keiseirose.co.jp/garden ②佐倉草ぶえの丘バラ園 https://kusabueroses.jp ③「植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫」筆者 田中 修 発行所 中央公論新社 ④「はじめての観葉植物の手入れと育て方」監修・執筆 橋詰二三夫 発行所 株式会社ナツメ社