オフィスにおける観葉植物の設置にあたって

グリーンレンタル

2024年5月15日

JAいすみ(※1)によれば、タケノコは、「表年」という豊作の年と、「裏年」という不作の年が交互に訪れる林産物だが、2024年の今年は裏年なので、収穫量は昨年よりも少ないが、例年通り良質なタケノコが収穫された、としています。竹は、常緑性の多年生植物であり、毎年地下茎の節にある芽子から新しい竹を発生させ、わずか数か月で立派な竹に生長するという特徴があり、1日(24時間)にマダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があります。タケは繁殖力が強いことが特徴です。マダケとハチクは古くから日本に自生していたと考えられています。モウソウチクの導入時期については諸説ありますが、1736年に中国から鹿児島に導入されたものが株分けされ、全国に広がったとされています。竹のような観葉植物には、ミリオンバンブーやシュロチクなどがオフィスに置かれています。(※2・3)

「オフィスにおける休憩室の緑化が利用した勤務者の心身に及ぼす影響」(※4)の研究において、オフィス勤務者のストレス対策として、休憩室を設置する会社がみられますが、オフィス緑化が勤務者のストレスを緩和するとの報告は、さらには休憩室の緑化がストレス対策として有効であるとしています。緑化された休憩室での休暇後、「気分」「仕事への集中力」「仕事のへの意欲」「仕事のはかどり」「職場での会話」「疲労感」「職場の満足度」について、有意な結果が得られました。そして、普段から身近な植物とのかかわりが低い被験者ほど、緑化休憩室における主観評価の改善項目が多かったとしています。

「屋内空間における植物のストレス緩和効果に関する実験」(※5)においては、観葉植物を配置した場合、配置しない場合に比べて、ストレスホルモンが減少したことから、室内における植物の存在は、ストレス緩和に効果があると考えられました。これまで屋内における観葉植物の評価は、インテリアや雑貨としての外見のみが優先されてきた傾向にありますが、今後はストレス緩和を目的とした需要が増加されるとしています。

オフィスに観葉植物を設置することは、多くの研究により、そこで働く人々に影響を与えることは明らかであると思われます。そのうえで、観葉植物の設置について留意する点については、①光量と植物の耐陰性の確認、②エアコン等の室内環境との調和、③メンテナンスのしやすさと耐久性、④空間デザインと配置などが考えられます。単に室内に設置するだけでは、緑の効果は得られません。健康で生き生きした植物であるがこそ、多くの効果が期待できます。日々の植物の状態をよく観察し、植物の出すサインを見逃さず育てなければならないでしょう。(S.K)

オフィスの環境改善に向けて、観葉植物の設置をお考えの方は、京葉ビルサービスのグリーンレンタル(※定期清掃契約のオプションサービス)について、是非お問い合わせください。(☏047-484-0949)

※1 https://jaisumi.or.jp/topics/

※2 https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/take/seisitu.html

※3 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2103/spe1_01.html

※4 「オフィスにおける休憩室の緑化が利用した勤務者の心身に及ぼす影響」日録工誌 2021年6月18日 鎌田美希子・中尾総一・阿部健太・岩崎宏 ※5 「屋内空間における植物のストレス緩和効果に関する実験」 日録工誌 2006年6月20日 岩崎寛・山本聡・権孝姃・渡邉幹夫 ※6 「オフィス空間への植物設置によるメンタルヘルスケア効果に関する実証研究」 日本建築学会環境系論文集 2018年1月 源城かほり・松本博・緒方伸昭・中野卓立