害虫防除について

清掃

2024年3月2日

特定建築物における害虫防除についてご説明します。

特定建築物に限らず、建築物の中に侵入もしくは発生する害虫といえば、ゴキブリ、ネズミなどが思い浮かびます。

またゴキブリは一般家庭においても発生します。

ゴキブリなどの害虫は、放っておくとその数を一定数まで増やし続け、建築物内の人や設備に悪影響を及ぼします。

そこで、特定建築物においては、定期的な害虫防除管理が必要となります。

以前は、発生した害虫を駆除するという考え方が一般的でしたが、近年においては、調査を主体とし発生した際に駆除をするという考え方が主流となっています。

害虫の発生する頻度やその数は、建築物の用途によって異なります。

事務所などであれば、厨房が無いのでちゅう介といわれる生ゴミが発生しません。比較的乾いたゴミが多いかと思います。

飲食店などであれば、厨房設備を備えていて生ゴミが多く発生します。そのためゴキブリの発生が多くなります。厨房設備の一つであるグリストラップ(油阻集器)や排水溝などではチョウバエが発生する事もあります。チョウバエは、汚水槽などでも発生しやすいので、以前にご説明した汚水槽の定期的な清掃管理が必要です。

飲食店においては、ネズミ対策も必要になります。ネズミは外から建築物内に入ってきて、餌となる食物があると棲みついて繁殖しその数を増やしていきます。それはまさにねずみ算式に増えていきます。

対策としては、

①侵入口を塞ぐ

②食物を放置しない

③定期的な調査を実施する

となります。

一般的ではありませんが、チカイエカという蚊も発生しやすい害虫の一種です。主に、雨水槽や湧水槽、地下ピットなどの水が溜まる箇所に発生します。こちらも定期的な清掃管理を行う事で発生を防ぐ事が可能です。

建築物を衛生的に管理するには、定期的な調査と発生した際の適切な駆除が必須となります。

用途やその設備から調査の頻度や内容を考慮し、害虫防除作業を適切に実施する事で、建築物の衛生的な環境を維持することが出来ます。

建築物環境衛生管理技術者は、

給排水

空気調和

清掃

ゴミ処理

害虫防除

など、様々な視点から建築物の管理を行い、維持管理権原者(オーナーなど)に報告する義務があります。また、適切な管理を行う事は建築物の寿命を延ばす事にも繋がります。

特定建築物における建築物環境衛生管理技術者は、ただ選任するだけではなく、様々な業務をしっかり実行し管理出来る人を選任するべきです。

これは特定建築物に限ったことではありません。

お困りのことがございましたら、大小様々な建築物の管理実績がある当社にご相談ください。