空き家の困りごと|空き家を相続したときによくある悩み

空き家管理

2026年7月17日

前回、空き家の困りごとの解決方法等を掲載しましたが、今回は親が亡くなり、親が住んでいた家を相続した際に、よくある悩みごとについて、解決方法を紹介します。

相続したら登記を忘れずに

相続したらまずは登記所(法務局)で登記をする必要があります。登記とは不動産の所有者を公的に示すもので、相続して所有者が変わったのならその変更のための登記が必要です。不動産の名義を相続人に変更する登記を相続登記といい、2024年4月から義務化されています。登記を怠ると過料が発生するだけでなく、物件の所有者だと証明できず、売却ができないので、必ず実施するようにしてください。

相続登記は個人でもできますが、何代にも渡って相続登記をしていないと、さかのぼっておこなうことになり、必要書類集めなど非常に労力がかかります。そのような場合は司法書士に依頼するとよいでしょう。

遺品整理が大変

家を取り壊す、リフォームするなど、空き家をそのまま維持する場合以外は、遺品整理が必要です。家具や家電などはそのまま捨てることができないので、廃棄物処理業者に依頼して引き取ってもらうことになるでしょう。遺品の中には貴重なものもあるかもしれません。可能な限り現金化するためにも早い段階での整理を始めておくことが重要になります。

売却したい・賃貸物件にしたい

相続した空き家に自分が住む、という場合以外は、その活用方法を決めることになります。使用しない空き家は痛みが早いため、短期間であっても放置しないことをおすすめします。入居以外の空き家の活用方法としては「売却する」「賃貸物件にする」の2つが挙げられます。どちらの場合も不動産会社が相談先になります。ただし、売却と賃貸ではジャンルが異なるので、不動産会社によっては一方の相談しか受けられないこともあります。方向性を決めて相談するか、どちらも業務として行っている不動産会社に相談するとよいでしょう。

建物の状態が悪く、買い手・借り手が見つかるか不安

空き家を売却物件にしたり賃貸物件にしたりしても買い手・借り手が見つからなければ、維持費ばかりがかかってしまいます。そのような場合は、不動産会社に直接買い取ってもらう不動産買取りを利用するとよいでしょう。買い取られた不動産はリフォームされて一般市場に売り出されるため、現在の建物の状態があまり良くなくても買い取ってもらえる可能性があります。但し、買い取りの場合は相場よりも20%~30%以上は安い金額となることを理解しておきましょう。買い取りも断られた場合には、空き家バンクの活用を検討してください。

空き家バンクとは、売却や貸し出しをしたい空き家の物件情報を地方自治体のホームページ上などで提供する仕組みのことで、空き家の所有者は各自治体に物件を登録する申請を行い、承認されるとそれぞれの自治体のホームページに情報が掲載されます。

空き家バンクは営利目的で運営されていないため、掲載料などの費用はかかりません。不動産としての価値の低さなどを理由に、不動産会社が仲介や買い取りをしてくれない物件でも掲載できる可能性がある点にメリットがあります。不動産会社が間に入らない場合は、入居希望者との直接交渉・契約となり、契約が成立しても仲介手数料が発生しません。登録できる不動産には自治体ごとに条件が設けられているので、まずは自治体の窓口で相談するとよいでしょう。

次回コラムでは、狭すぎて使い道がない・活用予定がないという悩みや、活用方法が決まるまでの空き家管理について解説します。


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